求人で優秀な人が来ない理由。中小企業をフリーランスがマネジメントする時代へ

中小企業の悩みは人的リソースが不足していること。経営者は経営に集中したいのに、現場のマネジメントできる人がいないから、現場を見なければいけない。会社を大きくするには通らないといけない道だとは思う。


経営者と作業者

多くの中小企業は経営者と作業者の2種類に別れている。経営者と作業者の間に入るマネージャーがいないことが多い。創業10年以上の企業でさえマネージャーがおらず伸び悩んでいる。


終身雇用の時代なら「育てる」ことで、マネージャーを作り出すことができたかもしれない。しかし現代はどうだろう。副業、起業、複業など働き方が多様になり、人材の流動性が高まっている。優秀な人材は育つ前に転職したり起業したりしていなくなっていく。


だからと言ってマネージャークラスの人材を中小企業が雇用するには資金的に厳しい。これが悩みのたね。

これからの時代に優秀な人を雇用しようと思うととても大変だ。


ならば雇用するのではなくパートナーを作ってはどうだろうか。社内を見てくれるパートナー。アドバイスをくれるコンサルタントではなく、現場を一緒に回してくれるパートナーだ。


フリーランスというパートナー

そこで登場するのがフリーランス。多くのフリーランスは特化したスキルを持っている。しかも、30~40代のフリーランスであれば企業に勤めていた経験もありマネジメントもしてた人も多い。

スキルもありマネジメント経験もある人は中小企業にとってとてもありがたい。人にもよるが、フリーランスでやっているぶん責任感や考え方も経営者寄りだ。経営者と作業者を繋ぐにはとてもバランスが良い。


フリーランスの悩みは安定した仕事が入りにくいこと。特化したスキルを使って単発の仕事はあるが波があり不安なことが多い。そこに中小企業経営者のパートナーとなって社内マネジメント契約ができれば、ある程度の安定収入は見込めるようになる。


中小企業が払える金額はあまり多くないかもしれないが、安定収入になるのでフリーランスとしてもありがたい。同じように複数社契約すればある程度の基盤となる収入もできるだろう。あとは単発案件をこなせば売上を伸ばすことも可能だ。


年々増えているフリーランス

日本のフリーランスの数はどんどん増えており、2018年のフリーランスの数は1200万人。その中で自営業系フリーランス320万人、複業系フリーランス290万人と言われている。他にはママフリーランスやサラリーマン副業フリーランスもいる。(ランサーズ調べ)


フリーランスが求人に引っかからないのは、知り合いの紹介で仕事がすることが多いのであまり表舞台には出できにくい。さらに雇用を求めていないので求人情報すら見ていない。


中小企業は雇用ではなくパートナーとしての求人、フリーランスはマネージャーを探している企業へのパートナー契約での売り込みをすれば、互いに良い方向へ向かうのではないかと思う。