世の中を変えることより、世の中を変える人と一緒に居たい

世の中を変えることより、世の中を変える人と一緒にいたい。知り合いとかのレベルではなく、一緒にそれを実現させたいという意味。結局は一緒になってやるので「世の中を変えること」にはなるのだが、私の考えとは若干ニュアンスが違う。


世の中を変えた第一人者になりたいのではなく、その人を支えた右腕みたいな人になりたい。私はどちらかといえば経営者や起業家タイプではない。大胆なことができるわけでもなく、従業員の人生を背負うほどの勇気もない。


唯一できることは、アイデアを具体化させるための方法や人脈を考えて組み立てたり、組織の潤滑油としてのハブとなることくらいだ。好奇心旺盛なので色んな業界の知識や経験はある。ただスペシャリストほどのスキルは持っていない。


言い換えれば「上っ面の少し下の方」までしか知らない。そこから先はスペシャリストに任せればいいと思っている。


私は「1つのことを成し遂げてから次に進む」タイプではなく「複数のことを同時進行させて、それを繋げて新しいことをする」タイプの傾向がある。1つのことのハマり込みすぎると、飽きが来て長続きしないタイプだ。


世の中を変える人は、それのためにどんなリスクでも取れる勇敢な人。だから細かいことは気にせず進んでいく。ダメならダメな時に考えるくらいの度胸のある人だと思う。

私はそこまでの勇敢さも度胸はない。だからリスペクトした人たちと一緒に多くの物事をするのが楽しい。


0を1にするのが世の中を変える人なら、1を10に進展させたり、1をAに変えて新たな何かを作り出したりするのが私の性分らしい。


世の中を変える人の周りには、やはり凄い人たちが集まってくる。そんな人たちと出会うには、世の中を変える人の隣にいた方が出会えるチャンスは多い。コバンザメみたいにも見えるが、凄い人たちと対等な立場で話すにはスキルも経験も知識も必要なのでけっこう大変。信用してもらわないと意味がない。


その凄い人たちの中には、別のアイデアで世の中を変えたいという人がいたりする。この辺は巡り合わせなので、私が関わりたいと思ってもどうしようもないこともある。もし一緒にやろうとなっても、今のプロジェクトから乗り換えるのではなく、どうすれば両方をうまく回せるかを考える。プロジェクト同士を繋げた方がいいのか、別で進めて他の人たちをアサインするかなど方法は様々だ。


今の私はまだ「こうして世の中を変えたい!」と心の底から思えることがない。もしかしたら一生見つからないのかもしれない。だから共感できた世の中を変える人たちと共に動き、世の中を変えていく。今の時点では。


そもそも「世の中を変える」ことに関心があるのではなく、「世の中が変わって行く過程をリアルに感じたい」の欲求の方が高いのかもしれない。結局は「世のため、人のため」ではなく「自分の欲求、まだ見ぬ世界への好奇心」を満たそうとしているだけなのかもしれない。